秋と言えば、東洋医学では「肺」の季節です。
「肺」は、呼吸器や皮膚をつかさどります。
サロンのお客さまにも、風邪の方がちらほら見られ始めました。
「今、風邪なんかひいていられない !」とか、
「気力で乗り切る !」という方、お気をつけ下さい。
かぜの邪が、身体の奥に伏せてしまう場合があります。
背部が凝ったようだったり、何か背負っているように重かったりするかもしれません。
くしゃみが時折でたり、ちょっと動くと汗が出るけどすぐにひいたり、
ほてりかなと思うような軽い暑さなど、忘れてしまう程度の異変があるかもしれません。
できたら少しゆっくりできる日に、施術で邪を浮かして、
その日は帰ってお休み頂くと良いなぁと思います。
東洋医学では、汗吐下 と言って
・発汗して出す
・吐いて出す
・下して出す
という方法で邪気を排出させます。
邪の位置が浅ければ汗で、深くなれば吐く、下すなどと
より身体の下方からの排出となります。
早ければ早いほど、緩やかな方法が使えます。
邪気の強さ、身体の正気の強さ(抵抗力 ・免疫力)の影響もあります。
それらを総合的に見極めて、東洋医学は施術を組み立てますので、まさにオーダーメイドです。
西洋医学のように、コロナにはこの治療薬、
インフルエンザにはこの治療薬といった分け方ではありません。
邪気の性質と、体内のどの深さにあるかを中心に分類します。
ですから、コロナかインフルエンザかなどの診断はできません(しません)が、
東洋医学的な施術は可能なのです。
とはいえ、なんといっても予防が1番です。
この時期は日中と夜間の寒暖差が大きいので、
寝冷えにくれぐれもお気をつけて、健やかに秋をお過ごしくださいね(๑˃̵ᴗ˂̵)
今月は、昔のクラスメートを訪ねたり、勉強会などへ参加するなど、
少しずつ以前のペースに近づきつつあります。
皆さんの暮らしはいかがですか?
東洋医学では冬に向けて、活動量を減らしていく時期です。
それを忘れず、ペースを上げ過ぎないよう気をつけて過ごしたいと思いました。
秋ならではの楽しい時間を、お過ごしくださいね!