漢方薬の町として知られる道修町に近く、大阪の商業の中心である淀屋橋・北浜駅からアクセス良好な場所にサロンがあります。
東洋医学(推拿鍼灸施術漢方茶を駆使し、なるべく自然で身体に優しい施術を、明るい日差しと心地よい風が吹く空間で、お客様お一人お一人にあわせてご提供しています。ご来店されたときより、良いお顔でお帰り頂くことを目指し、日々研鑽を積んでいます。最終的には施術に頼らない、「持続可能な健康」を目指す人のお手伝いをしたい、と考えています。

健康とは?

WHO憲章では、その前文の中で「健康」について、次のように定義しています。

Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

東洋医学では、様々なバランスがとれ、全体が調和していることを健康と考えます。体内の特定の臓器や器官だけを見るのではなく、季節などの自然現象に身体が対応できているか(「天人合一」と言います)、臓器同志の力関係のバランスが取れているか(相生相克)、生理物質(気血津液)がスムーズに流れているか、病理産物(邪気)が存在しないかなど、事細かに分析しますので、西洋医学の「病気」の範疇以外の方も施術対象となりえます。

SHANTIの考える健康とは、「人間を構成する、あるいは人間を取り巻くあらゆる要素が調和し、平衡状態にあること」です。しかし、それらは常に変化し続けるものだと考えています。今、「病気ではない」というだけではなく、もう少し具体的に言えば、朝すっきりと目覚め、おいしく食べ、元気よく動き、健やかに眠ることができ、朝の清々しい空気を肺いっぱいに吸い込んだ時の爽快感、道ばたに咲く花の美しさに癒される、晴れた日の空の青さにやる気がみなぎる、そんなことに意識を向けるゆとりがある状態が続くこと。そして自分らしい1日、1日を過ごしていける、それが「健康」だと考えています。

自然治癒力の回復

本来、人間には自分で健康な状態に持ってく力(自然治癒力)が備わっています。多少の不調は、この自然治癒力が健康に戻してくれます。しかし、疲労やストレスが積もり積もると、不調に気づくことができなくなり、外からの助けがないと健康な状態を取り戻すことが困難になってしまいます。このような状態を、西洋医学で病気とされる一歩手前の「未病」と言います。SHANTIでは推拿鍼灸施術で、自然治癒力が働くのを邪魔しているものを取り除き、自然治癒力が本来持っている働きを取り戻してもらうお手伝いをします。

自然治癒力にスイッチを入れるのが「施術」であり、それを「きっかけ」に「食」「運動」を含む生活習慣の改善により、持続させます。このサイクルがうまく確立できれば施術回数を徐々に減らし、最終的には月1回程度のメンテナンスのみで良い状態を保つことを目指します。その為、お客様の目指す状態のイメージを共有しながら、生活習慣のアドバイスを丁寧に行い、力を合わせて積極的に実践して頂きます。経験上、最も難しい生活習慣改善が最も効果が高いことが多い為、簡単にはいかないことが多いですが、挫けてしまわれないよう、可能な限り寄り添い続けます。

SHANTIでは、商業的な営業行為は一切行わず、お身体にあった適度なご来店タイミングをお知らせし、一緒に真剣に取り組ませて頂きます。しかし、体質改善に必要な期間は、通常、不調の継続期間の長さに比例する為、長い間蓄積した疲労や不調には数ヶ月から数年を要することがあります。急性期の不調は週1〜2回、慢性的な不調は1〜2週間に1回のご来店頻度をお薦めしています。ご来店の間隔は一定にする方が、身体を拝見する上でも変化が捉えやすい上、身体自体もペースを作りやすいようです。

施術」について

SHANTIで提供しているのは、推拿鍼灸施術です。

最も適した施術を行うために、まずあなたの体の状態を知ることから、はじめます。

初めての方は、「カルテ」に過去から現在に至るまでの状態をご記入頂き、それをもとにカウンセリングを行います。細かい内容の質問に驚かれる方も少なくありません。施術者には守秘義務があり、どなたにも一切お伝えすることはございませんので、ご安心頂き、なるべくていねいに、正直にお書きください。所要時間は20〜30分程度です。お薬を服用中の方はお薬手帳をお持ち頂くとスムーズです。

続いて、東洋医学の診断法である四診(望診・聞診・問診・切診)を行い、五臓六腑のバランスを正確に掴むように努めています。ご来店前にお薬を服用されたり、お食事(や飲酒)をされたり、何か普段と変わったことがございましたら、切診の一つの脈診を始め、四診の情報を大きく左右する事がございますので、施術前にお知らせ下さいね。

次に、施術が始まります。鍼灸コースでは鍼灸のみ、推拿コースでは推拿鍼灸を組合せて行います。

施術後には、オリジナルで日替わりの漢方茶をご提供します。

施術から3日間は、好転反応を含めた身体の変化が起きやすい時期です。どんな変化があったか、次のご来店時にお知らせください。ご心配な場合は、LINEやe-mailでお問い合わせ、ご相談ください。

「食」について

健康を持続する為に大切なものの1つは、「食」です。「You are what you eat」という言葉があります。美味しいものを手軽に、安価に手に入れることが可能な一方、安心できる食生活を実践し続けるのが困難な時代なのでは?と思います。賞味期限切れのものは避ける、できるだけ保存料や添加物、農薬を使っていない野菜をとる、産地にも意識を向けることは、心がけたいですね。それと同じくらい大切なことは、自分の身体や消化力にあった食事の量、内容、タイミングを知ることです。それらは人によって、また時によって異なりますが、常に変わらず大切なこともあります。それは、よく噛むこと、起き抜けに白湯を飲んて、消化器(胃腸)を目覚めさせることです。

本来、人間には身体に必要なものを摂取すると「美味しく感じる」力が備わっています。アンテナが正常に働いている時(つまり健康な状態の時)は、「これが食べたい」と感じるものが、身体に必要なものです。SHANTIでは施術により、そのアンテナの働きを取り戻してもらうお手伝いをします。

もし、それ以上に何か試みたいという方には、以下の薬膳の基礎理論「五味」を参考にして頂けたらと思います。基本的に、五味のどれかが突出しないよう、バランスよく摂ることが大切で、それができたら次は季節や臓器に必要なものを少し多く摂るようにします。

  • 五味(ごみ)

五種類の味、酸・苦・甘・辛・鹹に分類します。それぞれの効能は以下のとおりです。

酸味:筋肉を引き締め、汗や尿などが出すぎるのを止める作用があります。多汗・頻尿・下痢・不正出血・遺精などに有効です。春に、肝を補います。

苦味:余分なものを排出し、乾燥させる作用があります。高熱や便秘などに有効です。夏に、心を補います。

甘味:滋養強壮や止痛、毒消しの作用を持ちます。長夏(梅雨)や土用に、脾を補います。

辛味:滞っているものを発散させ、気血の流れを良くする作用を持ち、一部の風邪(カゼ)などに有効です。秋に、肺を補います。

鹹味:固まりを柔らかくし、便通をよくする作用を持ちます。便秘や甲状腺瘤などに有効です。冬に、腎を補います。

「運動」について

人間は長い歴史の間、身体を使って生活をしてきました。日本人は農耕民族で、農作業に適した体が作られてきたと考えられています。しかし近年では身体よりも頭を使うことが大半を占める暮らしに変わり、その変化にまだ適応できていないのではないでしょうか。そのために適度な運動をしないと、身体に不調が表れることがあります。肩がこったり、快適な睡眠が得られなかったり、鬱っぽい気分が顔を出したり、イライラしたり、便秘が続いたり。。。適度な運動がそんなお悩みを、いとも簡単に解決してくれることは、少なくありません。東洋医学でいう「気滞」の症状の多くは、運動により軽減または改善できます。

大切なのは、自分に適した強度と量の「運動」です。一概に、年齢や性別等で簡単に割り出せるものではなく、自分の身体の声を聞きながら、感覚を確かめながら自分の「適量」を探してみませんか?SHANTIの施術者は約20年に渡り、競技選手として自分の身体と向き合ってきました。運動により不調を改善する方法や、身体の使い方、適切な重心の位置などを、一緒に考えさせて頂くことができます。推拿90分コースをご予約頂きましたら、運動療法の提案と正しいフォームもお伝えします。

「SHANTI」について

サンスクリット語で「平和」「平安」「寂静」を意味する言葉で、英語の「peace」のことです。
東洋医学では「心身一如」つまり、心と身体は密接に繋がっていると考えています。
「心と身体が平安であることが、健康のために最も大切」で、東洋医学(推拿・鍼灸・漢方)でそのお手伝いをするのが私達のミッションと考え、SHANTIと命名しました。

「真の幸福は、心の平安と足るを知る心によってもたらされる」~ダライ・ラマ14世ノーベル平和賞受賞スピーチより~

施術者について

  • 鍼師・灸師・あん摩マッサージ指圧師
  • 黒龍江中医薬大学日本校で中医学を学ぶ。
  • カピオラニコミュニティカレッジでMedical Terminologyを聴講。ハワイStraub病院・整形外科にて通訳・補助など。
  • 大阪大学で医療通訳養成コース修了。
  • 大阪大学医学部保険学科研究生。
  • テコンドー2段(日本代表、世界3位など)。

趣味:旅行、読書、映画鑑賞、ドラム演奏
座右の銘:万里一空、和敬清寂
略歴:テコンドーでアテネ五輪出場を目指し世界を転戦中に、アキレス腱を断裂する。オランダで生まれて初めての手術を受け、車いすで帰国。自らのリハビリ経験などを通してスポーツ医学に興味を持ち、ハワイで医学部の授業を聴講しながら整形外科でインターンをする。帰国後会社勤めをしながら、競技復帰。数年後に知人に中医学の学校を紹介され、通い始めたのがきっかけで推拿に出会う。ソフトすぎる施術に、全く期待していなかったが、驚く程身体が軽くなり、競技選手に見られるバーンアウトの様な症状(腎陰虚)と花粉症が治る。学校(黒龍江中医薬大学)では、推拿(すいな)薬膳、医療気功、中医基礎理論、解剖学、生理学、腧穴学、指鍼、耳鍼、漢方フェイシャル、中国語などを学ぶ。その後、推拿治療院勤務を経て、大阪で開業し、10年目に関西医療学園専門学校(鍼灸按摩マッサージ指圧師の養成を行う)を卒業、現在に至る。
ミッション:選手時代に手術後のリハビリの後、競技復帰までの間にサポートしてくれる受け皿がなく、一人で何をどうしたら早く回復できるのか、もがき苦しんだ期間がありました。その経験から、そのブランク期間に寄り添うことがミッションだと考えています。そこから発展し、一般の人の受け皿のない不調(未病や、改善の方法が見つからない慢性疾患、症状固定状態、複数の不調を同時に抱える、など)にも、寄り添いたいと考えるようになりました。「医療の網から溢れる人の受け皿」になることを目指しつつ、同じ思いの人が増えることに貢献していきたいと考えています。

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