「血」の働きと、病について、ご紹介したいと思います。
「血」とは:
東洋医学の「血」は「けつ」といいます。
「ち」と、ほぼ同じです。
「脾」「胃」で作られます。
「肝」で貯蔵されます(蔵血作用といいます)。
働き:
①臓腑や筋肉に栄養を与え、活動させます。
「血」が病むと・・・血虚、瘀血(血が停滞)
血虚・・・血の不足
症状:
①顔につやがなく、唇や爪の色が白い
②視力減退
③めまい
④手足の引きつり(こむら返り)、しびれ
⑤不眠
⑥月経量が少ない、周期が遅れる
⑦舌の色が白い(淡舌)
治療につかうツボ:
膈兪、肝兪、脾兪、足三里、三陰交
瘀血(おけつ)・・・血の停滞
(厳密にいうと、瘀血は「停滞した血が病理産物になったもの」で、血瘀は「血の循環が緩慢又は停滞した状態」をさします。)
症状:
①刺痛(さし込む痛み)、固定痛、拒按(押されるのをいやがる)、夜間痛
②慢性的頭痛、肩こり
③クマ、シミ、そばかす(皮膚の黒ずみ)
④月経異常(経血の黒ずみ、血塊)、生理痛
⑤足腰の冷え
⑥舌が紫、暗い(紫暗舌)
治療につかうツボ:
三陰交、血海、膈兪、心兪
「瘀」は、「よどむ」と言う意味です。