コレステロール その4・コレステロールの働き

これまでコレステロールにまつわる病気などについて触れてきましたが、
「コレステロールって一体何?体の中でどんな働きをしているの?」
ということについて、できるだけ分かりやすくご説明したいと思います。
・ 人間を形作る細胞の膜の材料
・ 抗酸化剤としての働き
・ 脂肪の消化を助ける胆汁酸を生み出すお手伝い
・ ステロイドホルモン類に変換・変化
・ ビタミンA、D、E、Kなど脂溶性ビタミンの代謝
・ 神経伝達に関与 
もう少し詳しくご説明します。


・ 人間を形作る細胞の膜の材料
細胞膜を作ったり維持したりします。様々な温度での膜の流動性を保ち、正常な細胞機能を発揮させてくれます。細胞膜が弱いとその部分ががん化しやすいとも言われています。
・ 抗酸化剤としての働き
抗酸化剤(英語:antioxidant)とは、身代わりとなって酸化されることでそのもの本体の酸化を防いでくれる物質です。抗酸化物質には、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンE(トコフェロール)、亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、コーヒー豆抽出物(クロロゲン酸)、緑茶抽出物(カテキン)、ローズマリー抽出物などが挙げられます。
・ 脂肪の消化を助ける胆汁酸を生み出すお手伝い
肝臓でコレステロールを酸化して、胆汁酸が作られます。人体では1日あたり 800 mg のコレステロールを産生し、その半分は胆汁酸の産生に使用されています。毎日、合計20-30gの胆汁酸が腸内に分泌されます。分泌される胆汁酸の90%は再利用され、腸管から肝臓や胆嚢に移動します。
・ ステロイドホルモン類に変換・変化
女性ホルモン(エストロゲン)や男性ホルモン(テストステロン)、ストレスを受けると生み出される抗ストレスホルモン(コルチゾール)、排尿や血圧と関係するホルモン(アルドステロン)などの主な原料になります。
・ ビタミンA、D、E、Kなど脂溶性ビタミンの代謝
例えばビタミンD(特にカルシウムの吸収に必要とされ、骨が弱くなるのを防ぐ)は、コレステロールが7-デヒドロコレステロールに変化し、これに紫外線が当たることによって生成されます。
*代謝:行きていく為に必要なエネルギーに変換すること
・ 神経伝達に関与 
脳、神経系にはコレステロール全量の1/3も多く含まれています。神経細胞から伸びた神経伝達を司る軸索を覆うミエリン鞘に、コレステロールが大量に含まれていて、「跳躍伝導」という高速の神経信号伝達に寄与しています。

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