黒豆(くろまめ)

一般に黒豆の名で親しまれるこの豆は、ご存知、大豆の仲間、正式には黒大豆といいます。原産は中国で、古くからその効能は知られ、古代中国の医薬書「神農本草経」には、黒大豆が病気の治療に用いられていた記述があります。漢方では、黒豆は身体の成長や発育、生殖をつかさどり、 腎を補うものと考えられてきました。黒さの源になっている物質は、アントシアニンという色素。ブルーベリーにも含まれる有名なポリフェノールの一種です。 もちろん大豆そのものの栄養価の高さはいわずもがな。大豆パワーとアントシアニンの効果を兼ね備えた黒豆は、最強のヘルシーフードとえいるのです。
1.活性酸素の除去:ポリフェノールとは、植物が光合成をする際に作り出す、色素や苦味の成分。人体は活性酸素が必要ですが、過剰な活性酸素は細胞を傷つけ、動脈硬化や糖尿病、ガンなどさまざまな疾患の原因にもなります。ポリフェノールはこの活性酸素に対抗する、 抗酸化物質なのです。活性酸素を除去することで、血液をさらさらにしたり、体脂肪をつきにくくしたり、その結果、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病 の予防にもつながるとされています。
2.視力向上:視力向上の作用があることは、ブルーベリーでも有名になりました。目の網膜は光をとらえるとロドプシンという物質が分解されてビタミンAになり、もう一度 ロドプシンが再合成されるという循環がおこります。アントシアニンはロドプシンの生産能力を高め、視力の向上をはかるのです。
3.美肌効果:皮膚に含まれているコラーゲン同士を結びつけ、その働きを強くします。その結果、肌の張りやつやがよくなるのです。 
4.祛風利水:むくみ、腹水、関節腫痛、黄疸
5.滋陰補血:血が不足することによるふらつき、月経不順
6.活血解毒:水虫、吹き出物、薬物中毒
7.骨の健康維持:特に女性ホルモンの不足時(更年期女性等)にみられる骨吸収の亢進を抑制。
8.整腸効果:黒豆茶はお茶を味わうだけでなく、飲み終わった後に残る”出しガラ”の黒豆も食べられます。”出しガラ”の黒豆には、お茶に出てこなかった健康成分(オリゴ糖と食物繊維)が残っているので捨てずに、テンサイ糖などと煮て召し上がっていただくのがお薦めです!

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