推拿とは
中国の伝統医学(中医学・東洋医学のルーツ)に基づく手技療法で、漢方薬と鍼灸とあわせて3大中国伝統療法と言われ、その歴史は数千年に及びます。“推拿”の推は「おす」、拿は「つかむ」という意味で、推法、拿法等100種類以上の手技を用い経絡とツボを効果的に刺激することで、痛みを取り除いたり、内臓器官に伝わり自己の治癒力を呼び覚ましたりすると考えられています。推拿は導引按蹻(どういんあんきょう)から発展したとされます。現在日本で広く行われている「健康維持のための太極拳」や体操の様に体を動かすことによって健康を維持するのが「導引」で、マッサージの様に手などで体を調整する「按蹻」が気功・推拿に分かれました。日本では推拿は「あん摩・マッサージ・指圧」に変化しました。その変化の中で、基本理論となる中医学独自の考え方や経絡や経穴(ツボ)へのアプローチの多くは失われ、似て非なるものへ変容しました。
推拿の特徴
安全性が高く苦痛を伴わないのが特徴で、その適応範囲の広さは筋肉や関節等の運動器に止まらず、免疫系や内臓疾患、検査にでない未病をも対象とします。中国では各地の病院に”推拿科”が設置され、西洋医学と連携し治療に当たると言う、現代ならではの形で今も進化発展し続けています。
SHANTIの推拿
- 手技療法のルーツである「中国の推拿」と「日本のあん摩・マッサージ・指圧」の両方を学び、それらの長所を活かして施術に活用しています。具体的には、中国の様に理論に即した治療法を選択しますが、中国式は日本人には強刺激であることが多いので、日本人に適したソフトで体への負担を最小限に抑えた方法を行います。他の中医学治療と併用される場合、SHANTIの中医学的見解や治療法を記したreferral letter(紹介状)の作成も可能です。
- 中国での”推拿科”で行われる施術は局所の治療のことが多いのですが、SHANTIでは全身への施術(60分または90分コース)を行います。局所的な不調の解決だけでなく、人間が本来持っている治癒力が活性化し、本来の体質に戻っていただく(体質改善)お手伝いをします。長期的に症状が安定する、再発を予防することを目指します。
- 必要に応じて、鍼灸と推拿のハイブリッド治療を行います。推拿全身コースの時間内に行われる施術は、鍼灸を含み基本的に追加料金はいただきません。その時、その方に必要な施術を組み合わせて、最適な治療を行います。但し、刺鍼(刺す鍼)と灸は事前にご希望を伺い、希望されない場合は全く刺激のない刺さない鍼(鍉鍼・打鍼・古代鍼)や、鍼の代わりに指を使って行う指鍼(ししん/ゆびはり)を使います。
- 競技歴20年・元日本代表の施術者が施術します。スポーツ疾患や繰り返す痛みなどの場合は、動作を分析して再発予防の為の簡単な筋肉強化などのトレーニング法やストレッチ法をご案内します。できるだけシンプル、簡単で継続しやすいものをご提案します。(*ご希望の場合は、推拿90分コースをお選び下さい)