この時期に体が重い、だるい、頭がすっきりしないとお悩みの方は、東洋医学では「脾」の働きを高めてあげるようにします。
東洋医学の「脾」は、西洋医学の「脾臓」と同一ではなく混乱されることが多いので、簡単にご説明しますね。
「脾」は膵臓を含む消化器系の司令塔と考えられています。
「胃」と表裏の関係で、どちらかが高ぶると他方は弱ると考えられています。例えば、たくさん食べて胃を働かせすぎると脾の働きが低下します。脾は消化をつかさどる他、水分の代謝や「気」を持ち上げる働きをしています。
つまり「脾」がうまく働かないと、体が重い、だるい、頭がすっきりしないといった症状が出やすいのです。「脾」は湿気に弱く、甘いものの過食でも働きが低下します。
重症になると気分が落ち込む、むくみが取れない、さらには頭痛、めまい、内臓下垂などいずれ「未病」の域を脱してしまいます。
そこで梅雨の時期の養生法はズバリ!
「腹八分」です。
うっかり食べ過ぎてしまった翌日などに帳尻を合わせるのも大切なことですが、食べ過ぎないことに勝るものではありません。特に甘いものの過食に気をつけて、快適な梅雨をお過ごしくださいね!