「五行」のお話 vol.1 (木=肝)

東洋医学の「五行」シリーズ第1回目です。
昔々、中国の人々は、生活の中で木、火、土、金、水を欠かす事の出来ない基本物質と考えていました。
木の特性:木が成長する姿で、幹や枝は曲がったりまっすぐになったりしながら、上へ外へとのびてゆきます。
そこで、成長、昇発(上に昇る)、条達(伸ばす)、伸びやかなどの作用や性質があるものを木に属すると考えました。例えば、日は東から昇るので、東は木に属します。五臓では、肝気が上昇するので、「肝」が木に属するとなります。又、風や酸味、青色、春が「木」とされました。
春には、肝に気をつけて下さい!といつもお話ししているのは、ここから来ています。ですが、肝=肝臓ではありません。もう少し広い範囲を指しています。
東洋医学でいう「肝」って何?
主な働きは、
・全身の気(気血水の気です)のスムーズな調整(疎泄といいます)
・脈中の血流量を調整する(蔵血といいます)
関係が深い(つまり不調が現れやすい)のは、
・筋肉(腱、靭帯)
・目
・感情(ストレス、怒り)
・脾・胃
例えば、すごいストレスを受けて、コリがひどくなった気がする。。。
そんな時、肝の失調が考えられます。放っておくとさらに目のかすみ、胃のむかつき、食欲不振等に発展したり。。。
思い当たる場合は、一度ご相談下さい。
~参考資料:「東洋医学のすべてがわかる本」「漢方マッサージ」~

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