第69回日本東洋医学会学術総会 初日 レポート

今日は第69回 日本東洋医学会学術総会に参加しました。明日、明後日と3日間開催されます。
今日一番興味深かったのは「一味の生薬から治療を考える〜黄耆〜」で峯クリニック・峯尚志先生の「三焦経から黄耆をたどる」というご講演でした。
三焦経・心包経とは一体何なのか?


今まで私自身も相当考え、三焦経は腹膜や漿膜などの膜をさすだろうというところまで思考としてはたどり着いたものの、その裏付けに至るどころか、心包経との相関までは考察できておりませんでした。
さらにNEWSWEEK日本版2018.3.29に三焦経が科学的に認知されたことを示す記事のご紹介があり、東洋医学が2000年ほど前に既にその存在を知っていたことと、それが正しかったことがようやく認められたことがとても嬉しく感じられました。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/…/2018/03/post-9844.php
これからは「三焦とは存在しない想像上の臓器」という説明はしなくてよくなり、私自身は大変スッキリした気分です。
明日は聴きたい講演が重なってしまうのが残念ではありますが、どんなお話が伺えるのか楽しみです。
明後日は、先日産経新聞に掲載されて話題になったICD-11(国際疾病分類)について、お話を聞いてきます。
資料がありましたのでお話の骨子が大体分かりました。簡単にご紹介します。
・ICD-11は特別なソフトウェアがなくても、ウェブで全機能が使用できる。
・スマホで誰でも最新版を利用可能である。
・将来的には世界で行われるすべての医療行為をコード化して集計することを目指す。
・伝統医療・補完代替医療の実態を把握する目的で伝統医学章が新設される。
・第一弾として日中韓で普及している東洋医学が選ばれた。
・日本提案の病症は、虚実・寒熱・気血水・六経・経絡・腎虚。
また終了後にご報告したいと思います。

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