小雪(11/13)〜大寒(1/17)頃におこりやすい不調と東洋医学的治療法

この時期におこりやすい不調について、東洋医学の古典ではどう考えるのかと、その治療法をご紹介したいと思います。少し難しいかもしれませんが、治療家の方にもご覧頂けるよう詳しく書いてみます。
暦で小雪(11/13)〜大寒(1/17)頃までを古典(素問)では「終わりの気」と言います。
この時期は太陽寒水なので気候はかなり寒く寒霜が堆積し、雨量が偏多傾向にありますので湿気が増え、陰の気が凝集して水は固まり陽気が遮断されます。こうして腰痛や関節がスムーズに動かなくなると考えます。
またこの時期に冷えの為に経絡の働きが悪くなって悪化するアトピー症状には、腎経を補うのではなく瀉します。
時期によって体を蝕む原因となるものを「時邪」といいます。例えば11/13頃に不調が現れたり、冬至前後から体調が変わったり、などと言う方には時邪と診て以下の様に対処します。
この時期を前半と後半に分けて、治療法が示されています。


・小雪(11/13)〜冬至(12/22)=前半:陽を温め、水分代謝を良くします。
(→冬至を境に陰が極まって、陽が生まれます。)
・冬至(12/22)〜大寒(1/17)=後半:肝を瀉して、脾を補います。寸口の脈が内側で拍動している時は、これが使えます(気口九道の脈)。この脈が現れるときの症状は、下腹部が痛んで、腰が引っ張られ、便秘をします。男性は陰茎が痛み、小便が出にくくなり、睾丸が上に引き攣れて痛みます。女性は月経が止まり、生殖器の中に冷えを感じ、子宮が閉じてしまい、下腹部が引き攣れます。
サロンでも最近、肝の調整をさせて頂く方が増えてきました。なぜ冬の腎の時期に肝を調整するのか、少しでもわかって頂けたら嬉しいです。
*時邪に対する処置について【素問第71篇 運気論】
*気口九道脈診とその症状について【現代訳 奇経八脈考】参照

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