●東洋医学的・月と病気の関係●

月が満ちていくときと欠けていくとき、病に気をつけるべきなのはどちらだと思いますか?
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東洋医学の古典「霊枢 歳露論篇」に、こうあります。
人与天地相参也、与日月相応也。故月満則海水西盛、人血気積、肌肉充、皮膚緻、毛髪堅、腠理郄、煙垢著。
当是之時、雖遇賊風、其入浅不深。
至其月郭空、則海水東盛、人気血虚、其衛気去、形独居、肌肉減、皮膚縱、腠理開、毛髪残、膲理薄、煙垢落。
当是之時、遇賊風則其入深、其病人也卒暴。
「日本語訳」


人と天地は相参じ、日月と相応する。
月が満ちるとき、人の血気はつもり、筋肉は満ち、皮膚はしまり、毛髪かたく、毛穴も閉まり、すすや垢は著しい。
この時、賊風(体に害をなすもの・邪気)に遭っても深く入ることはない。
月が欠けていく時、人の血気は虚ろになり、体表を守る衛気はなくなり、筋肉は減り、皮膚はしわが寄り、毛髪は残り、毛穴は開き、すすや垢は落ちる。
この時、賊風(体に害をなすもの・邪気)に遭うと深く入り劇症化する。
つまり、月が欠けていくとき=新月に向かうとき、人の体の守りが弱くなる時なので、病により注意を払う必要があるとされています。
インドネシア・ウブド地方では、満月の日に沐浴(写真)をします。
インドネシアというと暖かいイメージがありますが、沐浴場周辺の気温は低く、水温もとても冷たいのですが、たくさんの人が水中で並んで順番を待っています。それでも冷えて風邪を引かず、邪気を払うことができるのはもしかするとこの東洋医学の説と通じているのかもしれません。
今月は10日が新月です。
今は特に夏風邪などの予防に注意を払っていただきたい時です。
遊びや急を要しない予定は11日以降に!
*日本語訳について、何かお気付きの点がございましたら、SHANTIまでおしらせください。

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